■テーマ:「デジタルを超えて・感性の持つ底力 -令和の時代を拓く-」
■解題
デジタル、AIの持つ力、可能性はあらゆる分野に広がっている。それは平成という時代に生まれた新しい技術であり、人類の進化に寄与するものと信じてやまない。更に時代を振り返れば、昭和の時代までに培われたアナログ的な技術は、職人技として言い尽くせない味を見せてきている。
しかしながら、われわれは、それぞれの技術のメリット、デメリットを見出してきている。たとえばそれは、大量のデータによる処理を可能とした画一性、深い経験の伝承の困難さであると言えよう。
このような理解を出発点とした今、時代は新しい令和の時代を迎えた。われわれは、一つの仮説として「令」を画一的な伝達を使命とするデジタルの世界の象徴ととらえ、「和」を人々のなごみ、人情といったアナログ的な事象の現出と理解し、これからの新しい時代をデジタル、アナログの支え合いとしてのハイブリッドの世界、さらにはハイブリッドを超えた新たな知の時代としてとらえようとしている。
時代の幕開けとなる令和の最初の年の年次大会では、これからの時代を拓く大胆な提案を求めるものである。
国際経営文化学会 事務局